処暑の香りと、ローズマリーのケモタイプ精油
今日から、処暑ですね!処暑とは、暑さが止むという意味の言葉です。確かに朝夕は涼しくなり、夜には秋の虫の声が聞こえるようになりましたね。
毎晩アロマバスをブレンドしている私ですが、この処暑にピッタリな香りは何だろうと思い、調べてみました。その結果が、ローズマリーです。
何で3本もあるの?と思うかもしれませんが、ローズマリー精油はケモタイプ ( CT ) だからなのです。ケモタイプとは化学種という意味で、同じ植物の種であっても、成分が異なるタイプをこう呼びます。画像の精油は左から、
- ローズマリー•シネオール
- ローズマリー•ベルベノン
- ローズマリー•カンファー
で、どれも学名は Rosmarinus officinalis で同じですが、CT(ケモタイプの略)の後のシネオールなどの部分が、その成分を特徴とした精油であることを表しています。では、どのように使い分けるのかといいますと、
- シネオールタイプなら、酸化物の1,8 シネオールを多く含むので、呼吸器系の疾患に良いだろうとか、
- ベルベノンタイプならケトン類のベルベノンを多く含むので、胆汁分泌促進作用や、脂肪溶解作用が期待出来るだろうとか、
- カンファータイプならケトン類のカンファーを多く含むので、筋肉弛緩作用や結石溶解作用が期待出来そうとか、
そんなことを考えながら、目的に合わせて選ぶといいですよね。
でも芳香浴に使用する場合は香りが良いことが重要ですので、薬理作用だけで選ばない方が良いかと思います。※事前に禁忌や注意事項を確認することを忘れずにお願いします。
私は今回、入浴剤として使用するので、リラックス効果を期待してベルベノンタイプを選びました。
また、ローズマリーと香りの相性が良く、秋の香りを感じる精油としてゼラニウム(この精油も、エジプトやブルボン、チャイナ等のタイプが有)が良さそうなので加え、その他にフランキンセンスとパルマローザ、プチグレンを入れてみました。
皆さんもぜひ、処暑をイメージした香りを作ってみてくださいね。